瀬戸内海に浮かぶ、香川県の男木島は、
皇居と同じくらいの大きさ(一周約5km)に、人口150人ほどが住む小さな島だ。
2010年からはじまった、3年に1度の瀬戸内国際芸術祭の舞台で、
島のところどころに、アーティストたちがつくった作品がある。



そのひとつに、
「歩く方舟」(山口啓介)がある。
これは、聖書に出てくる「ノアの箱舟」をモチーフにしてつくられたという。
道で会った漁師のおじいさんと話していると、 「あの足は、福島の原発の方を向いているんだよ」
と教えてくれた。
背負っている山の模様は、
福島第一原発の壁の柄が描かれている、とか。
山を背おった足たちは、
白く、太く、そして、足並みが揃っていた。


そして、ちょっと雨宿りするのに、便利だった。